介護と育児の両立が不安!堺市では「ダブルケア相談窓口」を設置

子育て

最近ダブルケア問題に悩まされている家庭が増えているといいます。

ダブルケア問題とは、介護と育児を同時に負担しなければならない問題で、働き盛りの30代、40代の夫婦、とくに家事を担っている女性に大きな負担となっています。

30代で3世帯で暮らす我が家も、10年以内にはダブルケア問題に直面するため明日はわが身です。

政府の調査(内閣府男女共同参画局調査)によると、全国に約25万人のダブルケア問題に悩まされている人がいるというデータが出ています。

まだダブルケア問題については社会の関心も低く、問題が表面化されていませんが、今後10年間でより多くの人が問題に直面することは間違いありません。

しっかりと問題を認識しておきたいですね。

ダブルケアの負担・問題点

自分の時間がなくなる

育児だけでも自分の時間がなくなったと嘆くお母さんは多いですが、そこに介護まで来てしまうと、本当に時間が取れなくなってしまいます。

家族の食事を作り、子供と親の面倒で一日を追われ、自分の時間は寝るのを削るしかなくなるなんて状況に陥っている人たちもいます。

そういった状況が続きストレスをため続けることで、疲れがたまり自分自身が病気になるなど、より悪循環の方向へいってしまうことが大きな問題です。

肉体的負担

当然、肉体的な負担もかかってきます。足を悪くしてしまった親がいたりすると、毎日の移動やお風呂だけでもかなりの負担です。

それに加え、買い物に料理、片付け、洗濯、掃除も一人で行うとなると、体力も相当必要になります。

子供が大きくなって手伝えたり、両親の一方がまだ健康ならば、多少の負担を軽減できるでしょうが、はやり根本的な解決までとはいえません。

精神的負担

介護と育児の両立は精神的な負担も大きな問題です。

特に父方の両親と暮らすお嫁さんの場合、気を使わないといけない状況だったりする場合も少なくありません。

さらに介護はより悪い状況になることはあっても、良くなる見込みはほぼありません。そのような先の見えないつらさが精神的不安となって介護者の負担となっていきます。

ダブルケアの社会的認知の低さ

ダブルケアの問題で大きいのは、上記のような状況にいる人たちがいることを、まだ多くの人が知らないということ。

問題がまだあまり表面化されていないので、解決策も見出す議論も十分になされていません。

国や自治体からのサポートも整備されておらず、ますますダブルケアに困る人が増えることが問題です。

解決策

では、現時点でできる解決方法はどのようなものがあるのでしょうか。

介護サービスを使う

訪問介護やデイサービスなど介護サービスを積極的に使うことで、介護の負担を解消することが可能です。

両親の体の状況によって、どのような介護サービスにしたら良いかは各家庭での判断となりますが、地域の包括支援センターなどで早めに相談すると良いでしょう。

完全に介護施設に入れるとなると負担は減りますが、金銭的な問題や自宅にまだいたいという親の感情なども問題になるかもしれません。

そういったことも踏まえ、早めに家族での準備をしておく必要があります。

インターネットサービスを使えるようになる

ITの活用もダブルケアの解決法として一役買います。

ネットスーパー、宅配サービス、家事代行、便利屋など、インターネットを通じて利用できる便利なサービスがたくさんあり、益々便利になってきますね。

ネットスーパー:ローソンフレッシュ
宅配クリーニング:【ネクシー】宅配クリーニング
家事代行:ダスキンの家事代行サービス

自宅にいながら、3食届けてもらえたり、必要な生活用品を定期的に届けてもらえたり、家事代行からベビーシッターまで様々なサービスを利用できます。

パソコンやタブレット、スマホを使ってこのようなサービスを使えば負担は軽くなります。

介護、育児を担当する30代、40代が使えるようになっておくことはもちろんですが、高齢者自身も使えるようになっておくと将来自分でできることが増えますね。

ただ、すでに60代の親に一から教えるとなると厳しい人もいるかもしれません。

実際、私の両親にスマホを教えるのだけでも一苦労で、クレジットカードを登録し、お金を支払うまでの処理を自信をもってこなせるようになるまでのハードルは高いです。

相談窓口を利用

どうしても問題が解決しない場合は、ダブルケア相談窓口を利用してみるといいでしょう。

ダブルケアで精神的負担、肉体的負担を感じている人にとっては、誰かに相談してみるだけでも大きな支えになります。

現時点で日本全国でみても、ダブルケアの相談窓口があるのは限られていますが、ここ堺市にはダブルケア相談窓口がいち早く設置されており、すでに多くの方の問題解決サポートが行われています。

それだけダブルケア問題に直面している人が多いということかもしれませんが、より早く問題解決に動き出すことで、より良い問題解決のアイデアや政府支援のあり方がみえてくるかもしれません。

まだまだ続くダブルケア問題ですが、今後の動向にも注目していきたいと思います。

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